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グランドセイコー、革新的な次世代メカニカルムーブメントを搭載した ブランド誕生60 周年記念限定モデルが登場

セイコーウオッチ株式会社は、国産腕時計を代表する<グランドセイコー>の誕生60 周年を記念し、2020 年に発売した革新的なメカニカルキャリバー9SA5 を搭載した初のステンレススチールモデルを12月11日(金)より数量限定で発売いたします。ジラール・ペルゴ 時計希望小売価格は1,100,000 円(税込)(税抜1,000,000 円)です。

<グランドセイコー>は1960 年、当時の技術、技能の粋を結集し誕生しました。以来、最高峰の腕時計を目指し、正確さ、見やすさ、美しさといった腕時計の本質を高い次元で追求・実現するための弛まぬ進歩を重ねることで、ブランドの伝統を築き上げ、今年、誕生60 周年を迎えております。

本作では「メカニカルハイビート36000 80 Hours」のキャリバー9SA5 を搭載し、60年の伝統と革新を体現するモデルとなっております。


【特徴】
一般的に駆動時間が短くなるハイビートムーブメントでありながら、最大巻上時約80 時間の長持続を実現した、世界最高レベルの機械式ムーブメントを採用。

従来のグランドセイコーに搭載されている毎時36,000 振動のハイビートムーブメント(9S8 系)は、最大巻上時約55 時間の駆動時間でしたが、「キャリバー9SA5」では、高効率な脱進機やツインバレル(二つの動力ぜんまい)を採用することにより、毎時36,000 振動のハイビートでありながら最大巻上時約80 時間駆動の大幅な長持続を実現しています。
革新的なムーブメント9SA5 を搭載した、初のステンレススチールモデル。

グランドセイコーが受け継ぐデザイン文法「セイコースタイル」を基本としながらも、全ての原点である初代グランドセイコーの意匠を見つめ直し、視認性や装着性を高めた、新しい時代のグランドセイコーをけん引する普遍的なデザインです。
 
9SA5 を搭載した初のステンレススチールモデルで、低重心のケースデザインと従来のメタルバンドよりも駒の幅を広くとることで、優れた装着性をもたらしています。
ブランドを象徴する特別なカラーである「グランドセイコーブルー」のダイヤル。 
ダイヤルには、ブランドを象徴する特別なカラーである「グランドセイコーブルー」を採用。
秒針の鮮やかな赤色には、グランドセイコーのものづくりへの情熱が込められています。



ケース:ステンレススチール
防水性能:日常生活用強化防水(10 気圧防水)
ケースサイズ:[外径] 40.0mm(りゅうず含まず) [厚さ] 11.7mm
販売数量:世界限定 1,000 本
国内取扱店:グランドセイコーブティック、グランドセイコーサロン、グランドセイコーマスターショップ
発売予定日:12 月11 日(金)

オメガ ファミリーに韓国スターのヒョンビンが仲間入り!

オメガはこの度、韓国のスターであり、日本でも絶大な人気を誇る俳優のヒョンビンをオメガ ファミリーの一員として迎え入れたことを発表いたします。


類稀なる魅力と俳優としての優れたキャリアでその名を知られるヒョンビンは、これまでアクションからドラマまで幅広い役柄を演じてきました。オメガ時計 メンズブレイクのきっかけとなったのは2005年に放送されたTVドラマ『私の名前はキム・サムスン』でした。
ブレイク以降、ヒョンビンは数多くのテレビ・映画作品で主役を務め、数々の名誉ある賞レースでのノミネートや受賞を重ねてきました。第47回ペクサン芸術大賞ではTV大賞を受賞しています。

オメガ社 社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマンは、
「ヒョンビンは素晴らしい演技力を持った役者です。彼は自信に溢れています。我々は、彼が彼の仕事を通じて表現している卓越性と細部へのこだわりを讃えています。なぜならそれはオメガが大切にしている資質でもあるからです。さらに、彼のスタイルは非の打ち所がなく、その完璧なスタイルとオメガの名高い時計との融合を我々はとても楽しみにしています」と語りました。

今回の発表を受けてヒョンビンは
「オメガのパイオニア精神と技術革新への姿勢は、長い歴史をかけて本物であると証明されています。彼らは歴史上、数多くの“最初の一歩”を刻んできました。私は今後オメガの哲学とメッセージを世に届け、共に新しい歴史を創っていければと思っています」と述べました。



最近の活躍として、ヒョンビンは2019年のヒットドラマ『愛の不時着』にて北朝鮮の将校リ・ジョンヒョクを演じています。このドラマは現在190カ国で放映されており、日本でも社会現象を巻き起こしました。2020年には、イ・ジョンソク監督のサスペンス映画『ザ・ネゴシエーション』にて主役の北朝鮮エージェントを演じています。

ヒョンビンはオメガ ファミリーに仲間入りしたことで、その他の著名なファミリーメンバー達と肩を並べることになります。ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、シンディー・クロフォード、ダニエル・クレイグやエディ・レッドメインなどエンターテイメント業界からの錚々たる顔ぶれに加え、数多くのスポーツ選手や探検家にも有名オメガファミリーが揃っています。

ノモス グラスヒュッテ、人気の定番 “ラドウィッグ”に「エナメルホワイト」モデル2型を追加

ノモス グラスヒュッテ、人気の定番 “ラドウィッグ”に「エナメルホワイト」を追加

ドイツの時計ブランド「ノモス グラスヒュッテ」より、タンジェントと並び人気の定番モデル「ラドウィッグ」のバリエーションとして、艶やかなエナメルホワイトの文字盤を採用した新しい顔を持つ新作2型が発売開始されました。


グラスヒュッテ、2020年12月。今年も街にクリスマスがやってきました。この冬はノモス グラスヒュッテから二つの新作の贈り物があります。
タンジェントと並び人気の定番モデル・ラドウィッグがクラシックな装いを進化させ、新しい顔を持つ艶やかなエナメルホワイトの文字盤で2型登場いたします。
この新モデルはグラスヒュッテ175年記念の限定モデルで登場したエナメル調の文字盤を定番モデルにも採用し、魅力的な価格での販売となっております。



新モデルの一つは直径38ミリの少し大き目でエレガントな 「ラドウィッグ38 エナメルホワイト」、もう一つは直径33ミリの少し小さめな「ラドウィッグ33 デュオ エナメルホワイト」です。



スレンダーなポケットウオッチスタイルのケースは丁寧に仕上げられ、クラシックなスタイルを求める方たちにも応える時計となっております。それは175年前の旧東ドイツ、ザクセン州の小さな街で技術を磨き始めたグラスヒュッテの時計職人たちが求めたスタイルです。

「フォーブル・ド・クラコヴィオセアン・ドール(Faubourg de Cracovie Océan d’Or )」~ 予期せぬミラーリングのハーモニー

Czapekは、Faubourg de Cracovie(フォーブル・ド・クラコヴィ)クロノグラフの最新バージョンである18Kゴールド製のモデルを発表します。Océan d’Or(オセアン・ドール)と命名されたこのモデルは、5Nローズゴールド製が8本、2Nイエローゴールド製は2本限定の「ミラー・ピース」コレクションになります。どちらのエディションも、Czapekのシグネチャーである手作業による「レゾナンス」ギョーシェ・ダイアルを備えています。



ポーランド、ワルシャワに存在したFrançois Czapek(フランソワ・チャペック)の3番目のブティックの場所にちなんで名づけられたフォーブル・ド・クラコヴィは、オーデマピゲ グリントチャペックの洗練されたマスキュリンなクロノグラフで、これまではスティールとチタニウム製でした。

搭載されているチャペック製、キャリバーSXH3は、COSC認定、振動数5Hzの自動巻きムーブメントで、シングルバレルから約65時間のパワーリザーブを供給します。コラムホイール、ワンピースのリネア・リセット・ハンマー、垂直クラッチなど、もっとも先進的で効率的な要素を備えています。


透明なサファイア・クリスタル製のケースバックからダイアモンド・ブラスト仕上げ、アントラサイトのブリッジが見えるように仕上げられています。そして今日、ジュネーブを拠点とするメゾンは、41.5mm径、18Kゴールド製のケースとクロノグラフ・カウンター、そして魅力的なブルーの手作業による「レゾナンス」ギョーシェ・パターンのダイアルを備えたスポーティなモデルを
発表します。


交差する円形の線が浅浮き彫りに正方形パターンを形成する登録済みのユニークなデザインのルーツは、フランソワ・チャ
ペックであり、ギョーシェ・ダイアル製作のパートナーであるMetalem(メタレム)社とともに開発されました。
深みのある青い色合いは、ラ・ショードフォンに拠点を置くもうひとつのパートナーであるPositive Coating(ポジティブ・コーティング)社によって開発された特別なALD(Atomic Layer Deposition – 原子層堆積)コーティングにより実現したものです。

耐衝撃ウオッチ“G-SHOCK”より、シリーズ最薄のスタイリッシュな“G-STEEL”登場


今回ご案内します『GST-B400』は、これまでの“G-STEEL”で最も薄型となるケース厚12.9㎜とスタイリッシュなデザインを実現。モジュール内の部品数を減らし小型化すると同時に、配列を最適化し高さ方向を抑えた高密度実装により、薄型化と高機能を両立した新モジュールを搭載しています。フランクミュラー 時計 中古また、新モジュールの採用によるシンプルな2針化とBluetooth®システムのローパワー化で、従来モデル(「GST-B200」との比較)に比べ消費電力を55.7%低減させました。これにより、文字板に取り込む光が少なくなったため、ソーラー透過率を抑えた文字板への自由なデザインが可能となり、ブリッジパーツをあしらうなどメタルの質感が増すフェイスの表現力が広がりました。さらに、9時位置にはモードやバッテリー状態を表示するディスク針を備えるなど、視認性にもこだわっています。

『GST-B400AD/B400BD』には、高発色で個性的なカラーリングを実現する多層膜蒸着文字板を採用しています。透明な膜を何層にも重ね合わせ、光の見え方をコントロールして蒸着色を表現する手法を用い、試作を重ねながらシックなブルーと新開発の深みのあるレッドの蒸着色を施しました。

機能面では、専用アプリとの連携による自動時刻修正機能や、ボタン操作で時刻と位置をアプリの地図上にログとして管理できるタイム&プレイス機能、アプリで作成した予定を時計がリマインド通知するリマインダー機能、暗所での視認性を確保する高輝度ダブルLEDライトなど、利便性にも優れています。


いつもの「ややこしい技術」記事ですが、題材が題材なだけにアクセスが良いようで、なんと2021年3月21日現在、週間ランキング一位を頂くことができました、ありがとうございます。
前回の記事では二つの特許技術のうち、ステップセコンドを実現するCH707181A2だけを引用しましたが、ソヌリモードに関する特許、CH706080B1を読むことで、ソヌリの仕組みをより詳細に理解できましたのでレポートします。

ソヌリは独立した香箱を持ち、あらかじめ巻き上げられたエネルギーを必要に応じて解放することで鐘打ちを行う仕組みで、必要に応じてスライダで巻き上げるミニッツリピーターとはこの点が異なります。

前回と多少被りますが、ソヌリの仕組みを見ていきましょう。


ソヌリの時刻情報を読み取るラックには常に駆動軸からのトルクがかかっていますが、起動シーケンスで一瞬この力が切り離され、各ラックに設けられているスプリングによってラックがスネイルに突っ込み、「戻り量の大きさ」として時刻情報を読み取ります。
その後、再度駆動力が接続されるとラックが引き戻され、距離に応じた回数の鐘が鳴ることで時刻を知らせる…というのがソヌリの基本原理です。

この「切り離す」仕組みをより詳細に見てみようというのが今回の趣旨になります。

A.ランゲ&ゾーネ 2021新作発表会レポート~実機画像&インプレッション

フル・デジタルでの開催となった2021年の「Watches&Wonders」だったが、やはりネットを通じて得られるCG画像や動画では、その質感などのフィジカルな情報はなかなか得難いものがあるし、まだ実物を触っても見てもいないモノを、皆さまへお奨めする自信もないし、それはちょっと違う感じがして、かなり不完全燃焼気味ではある。

もちろん、この期間中に、実機を用意して日本まで送り込んでくれたブランドも幾つかあった。
"我が陣営"、A.ランゲ&ゾーネもそのひとつで、言葉だけでなく行動で日本の愛好家を重視していることを示してもらえるたので、今年の新作は好感度高しだ。



新作のうち、唯一の新ムーブである「ランゲ1 パーペチュアル・カレンダー」の実機画像ならびに技術解説はすでに紹介しているが、(参考→https://watch-media-online.com/blogs/4184/ )、残る2型の詳細を記す前に、先日、ドイツと日本とを中継でつないで行われたA.ランゲ&ゾーネ新作発表会の模様をレポートしておこう。


4月9日、都内某所、かなりシビアなコロナ感染対策を講じたうえで、そのイベントは開かれた。かなり距離を開けて並ぶ円卓、しかも着席人数は定員の半分で、なおかつ個人間はアクリル板で仕切られている。



一番興味があったのは、「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」のベースムーブメントを「ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー」ではなく、「ランゲ1 デイマティック」のムーブとした理由、それぞれのメリットとデメリットについての件だったのだが、この部分の質疑応答を厳密にやるとワクワクするメディアとそうでもないメディアに分かれてしまうからか、あまり踏み込まない方向性でふわりと回答――この辺の詳細についてはいつか別記事にまとめる予定。

また、現在のコロナ禍の影響については、シュミットCEOから『最初のロックダウンでは減産したが、その後はいろいろと工夫をする時間があったので、2回目以降のロックダウンの影響はさほど大きなものではなくなっている。しかし何よりも重要で誇るべきことは、工房内で時計師や社員の感染がないことだ』という回答があった。

そしてクエスチョン&アンサーの後、実機のタッチ&トライ。
まずは「ランゲ1・パーペチュアル・カレンダー」に。

エドックスが 2021年限定モデル「クロノオフショア 1 クロノグラフ リミテッドエディション」グリーンダイアルを発表~タフネスとエレガンスを併せ持つタイムピース

1884年創業の歴史あるスイス時計ブランド<エドックス>の 、 飽和潜水500 mのハイスペックダイバーズ 「クロノオフショア 1」 より 、 新しいカラーバリエーションである、グリーンのダイアルとベゼルを採用した限定モデルが登場。 2021年 6月12日 (土)から発売します。


クロノオフショア 1 は2007年に発表した現行モデルです。グランドセイコー腕時計 艶やかで存在感のあるセラミックベゼルや、チャンピオンナンバーを表す 1時位置に配したアラビアインデックスなど、力強さを演出するデザインを纏っています。


今回発表するクロノオフショア 1 の新作ウォッチは、パワフルな存在感に加え、エレガントなディープグリーンの文字盤、 同系色のベゼル、ダイヤモンドを配した 1 のアラビアインデックスと、ピンクゴールド PVD を施したケースでエレガントさをプラスしました。
文字盤には、美しい光沢感のあるサンレイ加工を施しており、見る角度や光の当たり方により様々な表情を見せることも魅力の一つです。



CHRONOFFSHORE-1
「クロノオフショア 1」 は、海のF1とも称されるスリリングで迫力のあるパワーボートの世界観を投影したフラッグシップコレクションです。世界最高峰の国際モーターボートレース大会 「クラスワン パワーボート世界選手権」 との出会いによって生まれました。



1200馬力のエンジンを 4基搭載するマシンを使用し、海上で繰り広げられるエクストリームなレースは、追求に追求を重ねる時計製造への姿勢を貫くエドックスと高い親和性があります。35mm厚以上の重厚感のあるマッシブなセラミックベゼルが、エクストリームさを表現。オートヘリウムエスケープバルブを備えた飽和潜水500m 防水の高性能をコレクションの標準スペックとして展開しており、 デザインも品質もタフな仕上がりとなっています。

ヴァシュロン・コンスタンタンとスポーツウォッチの展覧会が 2021年7月5日~8月23日の期間、全国のブティックで開催

ヴァシュロン・コンスタンタンとスポーツウォッチをテーマとする展覧会が、2021年7月5日~8月23日の期間、全国のブティックで開催される。

今でこそ、スポーツ・ウォッチはマーケットの主流分野となっているが、もともとは「計測」という、実用性と精密性を兼ね備えた、どちらかといえば実験的な分野からのニーズに応えるためのものであった。260年以上の長い歴史を通じて、スイス精密機器分野でも先頭を走ってきたメゾンは、1930年以来、科学者やスポーツ選手に向けた画期的なクロノグラフを開発してきた実績をもっている。今回の展覧会は、このようにヴァシュロン・コンスタンタンが時代に先駆けて製作してきたスポーツウォッチと精密機器に焦点を当てた展覧会であるが、 もうひとつのトピックは、現代のいわゆる"ラグジュアリー・スポーツ・ウォッチの流れだろう。1977年に創業222周年を記念して製作された「222」モデルのインスピレーションが、やがて20年の時を経て、現在の「オーヴァーシーズ」コレクションの源となったことを再確認できる、いろいろな意味で興味深いエキシビションでもある!



●①18Kイエローゴールド懐中時計クロノメーター、②ステンレススティールとゴールドのパルスメーター・クロノグラフ Ref.4072、③ステンレススティールの「222」のケースとブレスレット一体型、ブラック ダイヤルに日付表示1978年



時計技術と複雑機構への熟達で名を馳せるヴァシュロン・コンスタンタンは、時間測定や精密機器の分野でも傑出した存在でした。この専門技術は、とりわけ自社のクロノグラフに活かされ、製品は科学者や探検家、アスリートに愛好されました。1977年にヴァシュロン・コンスタンタンは、のちにスポーツウォッチの世界で存在感を放つことになる新しい時計をもって222周年を祝いました。パネライ 時計 レディースこの流麗なラインにエレガンスが漂うモデル「222」は、「オーヴァーシーズ」コレクションにインスピレーションを与えました。日本で開催される展覧会では、その素晴らしい歴史を振り返ります。


スポーツウォッチとは、正確無比な精度が備わる機器であるのと同時に、活動的なライフスタイルで遭遇するさまざまな課題にも対応できるモデルです。ヴァシュロン・コンスタンタンは、技術的な必須条件を極めてエレガントなデザインとマッチさせて、この両面の特徴を常に時計に表現してきました。
創業当初から時計製造における最も精密な複雑機構に精通していることで知られるヴァシュロン・コンスタンタンは、科学者や探検家たちの要求に応える完璧な時計の開発では早い段階から群を抜いていました。
1850年から20世紀初頭に製作されたこれらの懐中時計は、信頼性と正確さが高い評価を得ました。精度コンクールで数々の受賞に輝いたそれらは、高精度で頑強を極める時間計測機器としてさまざまな軍から当然注目を浴びることになりました。



●① ゴールドとステンレススティールの「フィディアス」GMTワールドタイム、②ステンレススティールの自動巻きクロノグラフ「オーヴァーシーズ」、③ステンレススティールとチタンの自動巻き「オーヴァーシーズ」第2世代モデル

ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、20世紀初頭の腕時計の出現は、クロノグラフの製造で自社の専門技術を発揮するのに好都合でした。そして、のちにクロノグラフはスポーツ関係者の間で標準的に用いられるようになります。微小な単位の時間計測が可能なクロノグラフは、スポーツと旅の比重が増すライフスタイルの中で、本来のエレガントな趣を一切失うことなく時代の要求に合わせ、何十年に渡り絶え間なく改良を重ねてきました。
それを実証するのが1950年代の「ターノグラフ Ref.6782」です。このモデルは、威信を誇る高級時計メーカーが発表した初のスポーツウォッチと広く見なされています


「222」ウォッチ
1970年代以降、クォーツムーブメントの影響のみならず、以前より大胆なデザインを熱望する顧客に応えるためにも、時計産業は根本的な変化を迫られました。束縛が解かれたこの時代は、時計づくりに常識を超える奔放なアプローチが登場します。ステンレススティールを用いたブレスレット一体型の造りで、視認性の高いダイヤルが備わる頑強な時計です。こうした時計が70年代当時のライフスタイルに応えるスポーティ シックという新しい製品分野を生み出したのです。ヴァシュロン・コンスタンタンは、222周年を迎えた1977年にこの新しいトレンドを自ら表現するモデルとして「222」を発表しました。この時計は、若きデザイナー、ヨルグ イゼックのイマジネーションから誕生しました。超薄型の自動巻きムーブメントを搭載し、画期的な「エンジン」を積む点ではクラシカルと呼べますが、スリムで頑強なケースを切り込みの入ったベゼルやブレスレットで強調したデザインは、時計づくりのあらゆるルールを打破するものでした。

ブルガリより新作「ブルガリ アルミニウム GMT」が登場

旅、それはタイムゾーンを越え、すべてから解放されること。 この1年半の間、旅することは封印されてきましたが、夏の終わりと共に旅行への期待が高まる中、一足早くその気分を味わえる「ブルガリ アルミニウム GMT」が2021年9月に発売されます。


「ブルガリ アルミニウム」は、改めて紹介するまでもありません。アルミニウムで作られ、ラバー製のベゼルを 備えた初のラグジュアリーウォッチとして1990年代後半に伝説的存在となったこのタイムピースは、オリジナル モデルの都会的で型にはまらない、ある種の“クールな雰囲気”を継承し、さまざまなシーンに見事にマッチします。

「ブルガリ アルヴミニアム GMT」(GMTはグリニッジ標準時の略。かつては世界標準時を意味するユニバーサルタイムとも呼ばれていましたが、現在、世界標準時はUTC(協定世界時)と改称されています)は、視線を引き付けるモダンなオリジナルモデルの後継者にふさわしい逸品です。
アルミニウム製のケース、ブルーのベゼル、ラバーストラップなど、アイデンティティの基礎として欠かせない要素はそのままに、24のタイムゾーンを横断するという旅好きならば見ずにはいられない夢を表現した、現代的な機能が追加されています。1998年に発売されたモデルは、当時、大陸間を定期的に往復していたアリタリア航空のジャンボジェット機ボーイング747のカラーリングにも採用されるほど人気を博しており、新しいタイムピースもそれに敬意を表しています。


「ブルガリ アルミニウム GMT」は、ホームタイムとローカルタイムの両方を表示でき、使いやすく、時刻がわかりやすいのが特徴です。ホームタイムは従来通り、時針と分針が文字盤の内側にある目盛りを指し、ローカルタイムは、先端が赤い針が文字盤外側の24時間スケールを指す形で表示されます。この文字盤外側のトラックは12時間ごとに色の異なる2つのゾーンに分かれており、その時々のタイムゾーンに応じて調整し、昼と夜を区別する役割を果たします。なお、設定はすべて、リューズを使用して簡単に行うことができます。「ブルガリ アルミニウムGMT」は機能的であることは言うまでもありませんが、それ以上にタイムゾーンに関係なく世界中に通じる魅力を発信します。新たな明るい未来を予兆させる今、「ブルガリ アルミニウム GMT」は旅に出るための新たなツールとなったワクチン パスポートと共に、旅路の最高のパートナーとなるでしょう。

ラグジュアリーとスポーティの融合。


「クロノオフショア1」シリーズは、高精度、高い防水性、耐衝撃性といった性能を備え、水上を毎時257kmのスピードで駆け抜ける海のF1としても知られる「パワーボート」にも採用される、セラミックやステンレスなどのハイテク素材を時計に採用した、タフで機能的なコレクションです。


  このフラッグシップコレクション「クロノオフショア1 オートマチック」シリーズに、ベゼル、ダイアル、ストラップすべてがホワイトに統一された待望の新色が登場致します。チュードル 時計タフでハイスペックな本格ダイバーズウォッチでありながら、爽やかでスタイリッシュなタイムピースです。ヴァルジュー7750ベースの自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載し、ケース径45mm、500m防水性能で、ケースバックにはパワーボートで重要なプロペラを模した彫刻が施されています。


  エドックスは、ダカール ラリー、エクストリームセーリングシリーズ、ワールド カーリング フェデレーションの公式計時や、フリーダイビングの世界記録保持者で、アイスマンことクリスチャン・レデルをサポートしています。



Chronoffshore1 Automatic
クロノオフショア1 オートマチック
Ref.:01114-37N-BUIN-L(写真左)、01114-3B-BN(写真右)
ケース径:45mm
ケース素材:316Lステンレススティール(01114-37N-BUIN-LのみブラックPVD加工)
防水性:500m
ストラップ:ホワイトラバー(エドックスロゴのエンボス加工/01114-3B-BN)、ホワイトステッチのブルークロコダイル(01114-37N-BUIN-L)
ムーブメント:自動巻き、cal.Edox011(Val.7750ベース)
仕様:時針、分針、秒針、クロノグラフ、ハイテクセラミックベゼル、パワーボートのプロペラを模したケースバック、ブルーカーボンダイアル(01114-37N-BUIN-L)
予価:¥370,000(税抜/01114-3B-BN)、¥400,000(税抜/01114-37N-BUIN-L)

ローズゴールドに包まれたパトス。心斎橋大丸だけの特別モデル


「情熱に身をゆだねて」―ギリシア語に由来する言葉「パトス」は体の中から沸き起こるような感情、情熱を意味します。カール F. ブヘラの新しいレディースコレクション「パトス」の中でも、上質なローズゴールドに包まれたモデルは暖かみのある上品さを添えた優美なレディースウォッチです。


  多面性を持ち、個性豊かに、そしてあふれる情熱をもって。カール F. ブヘラのパトスコレクションは全ての女性が持つ魅力を賛美するものです。ルツェルンの老舗ブランドの最新モデル、ローズゴールド製パトスは、気高さと情熱を結び付け、上品で人の心をとらえる時計です。



人を惹きつける独特のデザイン


  日本で2016年から発売予定のパトスコレクションは、独特の素晴らしいデザインを特徴としています。ケースの側面、ダイアルの周りの独特な線細工は、気高いオレオールをイメージしています。アート作品のように巧みにケースにはめ込まれた線細工を通した光が、無数の魅力的なファセットに光を反射させ、まるで絵画に描かれた気高い天使の後光のようにやさしく輝きます。


  中でもパトス ローズゴールドはその暖かみのある色が、心から湧き上がる情熱を表現しています。隠すことのできない魅力を繊細な光で優しく表現したパトスコレクションによって、スイスの時計ブランド、 カール F. ブヘラは情熱の新しいかたちを表現します。


  このたび、この新しいレディースコレクション「パトス」から、ローズゴールドにダイヤモンドをあしらったモデルを心斎橋大丸限定として発表いたします。人生を豊かに、活き活きと生きる女性たち。そしていくつもの表情を見せる女性には、きっとこのパトス ローズゴールドが彩りを添えます。

  パトス心斎橋大丸限定モデルは、ワールドウォッチフェアにて取扱がスタートします。

2021新作 1940年代から続くオメガ クロノグラフ ウォッチへのオマージュ。オメガ「スピードマスター クロノスコープ」


2021年新作としてオメガより「スピードマスター クロノスコープ」が登場します。2021年10月1日より全国のオメガブティック、および正規販売店で順次発売が開始されます。

  クロノスコープのデザインには、オメガの歴史に対するオマージュが表れています。1940年代の オメガのクロノグラフ腕時計に採用されていた“スネイル”デザインがダイアルに施されているほか、20世紀の特徴であるリーフ型の針や、ダイアルのアラビア数字の下をエレガントに流れる“スパイラル”トラックパターンも取り入れています。



オメガ スピードマスター クロノスコープについて

 このコレクションは、1940年代から続くオメガのクロノグラフ リストウォッチの歴史からインスピレーションを得て誕生しました。クロノスコープという言葉は、ギリシャ語の伝統的な2つの表現を 組み合わせたものです。時間を意味する "Chronos:クロノス "、そして観察することを意味する"Scope:スコープ "からなり、ある事象の持続時間を正確に把握するための装置を意味します。今回、新たに発表した43mmサイズの「スピードマスター クロノスコープ」は、この機能を見事に、しかも多様性を持って実現しており、精巧な文字盤に以下の3つのスケールがプリントされています。

 タキメーター:距離をもとに速度を計測
走行距離をもとに走行速度を計測します。スケールは特定の2地点間の平均移動時間を測定する ため、移動距離がマイルでもキロメートルでも関係ありません。

 テレメーター:音速をもとに距離を計測
シンプルな2つのステップを踏むだけで、現地点と対象物との間の距離を正確に計測できます。例えば雷など、目に見えて音も聞こえる物からの距離です。

 パルスメーター:心拍数を計測
遅すぎるのか、速すぎるのか、またはちょうどいいのか?30回の脈拍の計測で 1分間の心拍数が わかります。自分の心拍数だけでなく、他人の心拍数も測れます。



バリエーション

 今回は、ポリッシュ&ブラッシュ仕上げのステンレススティール製のモデル6種類と、オメガ独自のブロンズゴールドを使用したモデルの計7種類が揃います。

 ステンレススティールには、シルバーダイアルにブルーの針、ブルーダイアルにロジウム加工の針、シルバーダイアルにブラックのサブダイアルを配した“パンダ”ダイアルがあり、それぞれにブレスレットとレザーストラップがラインナップされています。ラグ間21mm/バックル部分16mmとテーパーをかけたデザインのブレスレットは、特許取得のコンフォートリリースシステムによって、2.3mmまで 2段階の調整が可能です。ベゼルリングは、ブルーまたはブラックの陽極酸化アルミニウム製です。

 ブロンズゴールドモデルは、酸化処理によって特別な風合いに仕上げたブロンズダイアルに、オパリンシルバーのサブダイヤル、ブロンズゴールドPVDコーティングを施したリーフ型の針とアラビア 数字を採用しています。ポリッシュ仕上げのブラウンセラミック製ベゼルリングのタキメーター スケールは、オメガ初となる“ヴィンテージ”エナメルで施されています。レザーストラップのラグ付近にステッチをあしらったヴィンテージ風のストラップには、ポリッシュ&サンドブラスト仕上げの ブロンズゴールド製バックルが付いています。ブロンズゴールドモデルは2021年11月発売の予定です。

* ブロンズゴールドはオメガが開発した唯一無二のブロンズ合金です。50%の銅のほか、37.5%のゴールド、パラジウムや銀など不活性な成分を豊富に含んでいます。美しいソフトピンクの色合いが特徴的で比類のない耐腐食性を備えており、緑青を発する ことなく、ブロンズならではの経年変化も楽しめます。

2021新作 誕生20周年を祝うブルーのダイヤルを備えた限定エディション。A.ランゲ&ゾーネ「ランゲマティック・パーペチュアル」


ランゲマティック・パーペチュアルは、ランゲ・アウトサイズデイトと永久カレンダーを組み合わせた初めての機械式腕時計として発表されました。このモデルは、ゼロリセット機能やすべてのカレンダー要素を同時に進めるメイン調整プッシャーといった小さいながらも精巧な機械的特徴で、他のカレンダー機能搭載モデルと一線を画します。誕生20周年を祝い、ブルーのダイヤルをホワイトゴールドケースまたはピンクゴールドケースに収めた記念エディションがそれぞれ50本限定で展開されます。

 ランゲマティック・パーペチュアルは2001年3月、永久カレンダー、ランゲ独自のアウトサイズデイト表示、ゼロリセット機能、そしてすべてのカレンダー要素を一斉に進めるメイン調整プッシャーを搭載する初めてかつ唯一の自動巻き時計として発表されました。これらの機能を同時に搭載する時計は、今日でもランゲマティック・パーペチュアルだけです。この類い希なる時計の開発と息の長い人気の陰には、ギュンター・ブリュームラインを中心とする情熱にあふれたチームの貢献がありました。ブリュームラインは、新生A.ランゲ&ゾーネの共同設立者で初代CEOを務めた人物です。彼は、時計の美と手作業による完璧な仕上げを融合させるために全力を尽くしました。ランゲマティック・パーペチュアルでそれが見事に実を結んだのです。そのランゲマティック・パーペチュアルが発表されたのは、彼が早世した数か月後のことでした。そして2021年、この時計の誕生20周年を記念して、ホワイトゴールド仕様とピンクゴールド仕様がそれぞれ50本限定で展開されます。

 ランゲマティック・パーペチュアルの新しいバリエーションでは、どちらの仕様でもシルバー無垢製のブ ルーのダイヤルが収められています。フルーティング模様を型押しした深いブルーのダイヤルに、ローマ数字が立体的にくっきりと浮かび上がります。そのローマ数字は、ホワイトゴールドモデルではロディウム仕上げのゴールド製、ピンクゴールドモデルではピンクゴールド製で、それぞれの針、アプライドインデックスおよびムーンディスクと同じ素材です。時、分、曜日、月表示に夜光針を採用し、時インデックスも 夜光性です。ダークブルーのレザーベルトにホワイトゴールドまたはピンクゴールド製のピンバックルを取り付け、時計全体の調和を整えています。



独創的な永久カレンダー
 ギュンター・ブリュームラインが生前、あるインタビューで次のように答えました。「私たちが重視している指標は、技術革新とデザインの差別化です」。オーデマピゲ 時計 レディースそして、「私たちの時計は、クラシックで控えめな外観で、気取りがなく機能的、そして本質的にドイツ的であることが必須です」と語っています。A.ランゲ&ゾーネでは、それを追求する中で、わずかな違いを多数のディテールに反映させようとする風土が醸成されてゆきました。ランゲマティック・パーペチュアルは、あらゆる面でその大きな期待に応えています。

 ダイヤルは情報を階層化する原則に基づいてデザインされ、カレンダーの各表示要素は直観的に最も読み取りやすいようになっています。アウトサイズデイトは、最も重要なカレンダー要素として目立つ位置に配置されています。左のサブダイヤルは曜日、右のサブダイヤルは月を表示します。この永久カレンダーは、うるう年を含む4年周期で月ごとに異なる日数を正確に示します。時計を一旦正しく合わせれば、計算上、2100年まで日付を手で修正する必要はありません。6時の位置にあるスモールセコンドに統合されたムーンフェイズ表示も、実際の月の満ち欠けが1日分の誤差に達するまで122.6年もかかるほど緻密な計算に基づいて設計されています。カレンダーのすべての表示要素は、10時位置にある埋込み式のメイン調整プッシャーで同時に進めることもできれば、別の調整プッシャーで個別に進めることもできます。



自動巻き式時計の傑作
 自動巻きキャリバーL922.1 SAX-0-MATは、ランゲが開発したゼロリセット機構を搭載しています。リューズを引くとテンプが停止して、秒針が瞬時に帰零します。これにより、時刻合わせが素早く容易にできます。両巻上げタイプのローターは、時計を短時間だけ装着しただけで最大46時間ものパワーリザーブを蓄えるのを助けます。このローターは21Kゴールド製でプラチナ製分銅を備えており、4分の3プレートに取り付けられています。そのため、ハンドエングレービング入りテンプ受けと昔ながらのスワンネック形緩急調整装置を組み込んだ調速機を時計裏側から見ることができます。

 ムーブメントの厚みを5.7mmに抑え、ケース直径38.5mm、高さはわずか10.2mmという薄型の時計を実現しました。細部に至るまで職人の手によって完成されたランゲマティック・パーペチュアルは、永遠の芸術品と言って過言ではないでしょう。すべてのランゲ自社製キャリバーに適用される二度組方式は、妥協のない高品質を追求する姿勢の表れです。それは目には見えなくても、時計を着用すれば感じられるものです。

ベル&ロス(Bell&Ross) ファッションのプロが語る、


航空計器からのインスパイアによってデザインされたミリタリーウォッチ。スクエアタイプのセラミックケースを採用しており、コーディネートのアクセントになる個性的な腕時計を探している方におすすめです。

形状をフラットにして光の反射を抑えた、サファイアクリスタルの風防を採用。防水性能に優れているため、さまざまなシーンで活躍するアイテムです。



1940年代のパイロットウォッチを現代的にアップデートさせたミリタリーウォッチ。視認性を高めるためにミニッツスケールや秒針に配した、ポイントカラーのオレンジがデザインのアクセントになっています。

ケースやベルトの素材はステンレスで統一しており、ビジネスシーンに馴染みやすい落ち着きのあるルックスが魅力。裏側がシースルー仕様となっているので、自動巻きムーブメントが動く様子を目で見て楽しめます。



インデックスとして分を示すアラビア数字があしらわれた、ユニークなミリタリーウォッチ。すっきりとしたフォルムのステンレスケースは径38.5mmと程よい大きさで、気軽に装着できます。

傷が付きにくいサファイアクリスタルの風防を採用しているのもポイント。ブラックの文字盤にブラウンのレザーベルトを合わせて、シックなデザインに仕上げています。

遠目からでもみんなの視線を集める腕時計、そのトクベツなカタチ

人とは違う自分らしい時計。それは丸形でも、角形でも結構だ。だが、時計という既成概念の枠に収まらないカタチがある。遠目からでも視線を集める、誰もを魅了する“特別なカタチ”の腕時計をご紹介。今回は前編。

PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ/ゴールデン・エリプス
金色を纏った黄金比が放つ完全な美



K18ローズゴールドケース、縦39.5×横34.5mm、自動巻き。336万円[予価]/パテック フィリップ ジャパン 03-3255-8109
「黄金の楕円」という名のゴールドウォッチには、もうひとつの「黄金」の意味が込められる。チュードル 時計 レディースそれが、黄金比である。ケースの横×縦の比率を1対1.6181とし、人が絶対的に美しく感じるプロポーションを取るのだ。

華奢なベゼルやバーインデックスの表情と相まって、腕元に収まる様は実にエレガント。

ゴールデン・エリプスの誕生50周年を記念するローズゴールドの最新作は、精悍な黒文字盤と相性も良く、黄金比を採用する数々の建築や芸術に並ぶアートピースのひとつに数えたくなる。

PIAGET
ピアジェ/エクストリームリー・ピアジェ・アーティー
ウォーホルも愛した造形美を再解釈して



K18WGケース、縦43×横45mm、自動巻き。385万円/ピアジェ 0120-73-1874
かのアンディ・ウォーホルが愛した。このひと言だけですべてが納得できるであろう美観。’70年代を象徴するTVスクリーン型ケースの名作を再解釈した。

ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを交互に施したステップベゼルからは、ジュエラーとしての手腕も垣間見える。

極め付きはダイヤルのグリーンマラカイト。自然が織りなす独特の縞模様が、この時計にさらなる芸術的価値を与えているのだ。



SSケース、40mm幅、自動巻き。146万円/ブルガリ ジャパン 03-6362-0100
紀元後310年頃に建築されたマクセンティウスのバシリカ(公会堂)から着想を得て、円と八角形からなる複合ファセットを持った「オクト」シリーズ。

本作はケース厚わずか6.85mmの薄型自動巻きモデルで、ロジウムコーティングを施したSSケースに、さらにサンドブラスト加工を施すことで類を見ないマットな表情に。

薄さの源となるムーブメントは、マイクロローター式にすることで、自動巻き世界最薄2.23mmに。最新技術の上に成り立つ独創的なカタチといえる。

トケイ×クルマ×オトコ。三者の夢が詰まった現代の究極形がコレだ!

カーレースの世界を描いた映画『栄光のル・マン』で、スティーブ・マックイーンが着けていたタグ・ホイヤーのモナコをはじめとして、昔からトケイとクルマ、そして大人のオトコの三者の関係は密接なものだ。

それは、機械としてのクルマの性能を追求する姿勢が、時計の精巧なメカニズムにつながるものだから。ロレックス腕時計 中古そして、こだわりを持った大人のオトコは大抵、この両者の世界にハマってしまうもの。

そんななか、トケイ・クルマ・オトコの三者、それぞれの魅力が際立つ腕時計がセイコーから1000本限定で登場。それがホンダのスーパーカー「NSX」とコラボレートした、「セイコー アストロン ホンダ NSX 限定モデル」だ。



TIケース、46.1mm、GPSソーラームーブメント キャリバー8X82。30万円/セイコーウオッチ 0120-061-012
「セイコー アストロン」といえば、2012年に誕生した世界初のGPSソーラーウォッチ。1969年にセイコーが世界に先駆けて発売したクオーツウォッチ「タグホイヤー 時計 ゴルフ」の名を受け継ぎ、“クオーツ革命”に次ぐ、時計史の“第二の革命”を起こすべく作られたモデルだ。

地球上のどこにいてもGPS衛星からの電波を受信し、経緯・経度・高度を特定することで、現在地の正確な時刻を表示してくれる。そのため、ユーザーはストレスを感じずに正確な時刻をすばやく知ることができる。

スマートな見た目を裏切らない、機能性もバッチリなこの腕時計。オトコ好みすることは間違いない。



そして、1990年にホンダのフラッグシップモデルとして誕生したのが「NSX」。新たな走りの喜びを提案するため、最高峰の運動性能を持ちながらも快適に操縦できるよう作られたスーパースポーツカーだ。

流れるようなボディラインからは、風を切って走る「NSX」の姿が目に浮かぶ。力強さと軽やかさの両方を持ち合わせたデザインで、誕生から四半世紀過ぎた現在も進化を続けているクルマだ。

そんな「NSX」のデザインを時計の随所に取り入れた今回のコラボモデルは、大人のオトコの感性をさらに掻き立たせるものになっている。
時計を作る人たちの熱い想いやこだわりが込められている「セイコー アストロン ホンダ NSX 限定モデル」。パッと見たときの印象よりも裏側にはさらに深いストーリーがあり、見た目だけじゃない魅力を感じられるはずだ。

変身に合体……高級腕時計が持つ意外な二面性に男心ぐらり!

パチッ、クルッ、ガチャ……。そんな要領で時計を着替える。気分や好みでパーツを付けたり、外したり。まさに遊び感覚だ。男はいくつになっても変身や合体というギミックが、好き。機械式時計から最先端時計まで、心踊るヤツらがここに。

HUBLOT
ウブロ/ビッグ・バン レフェリー 2018 FIFA ワールドカップ ロシア
サッカー愛が実ったスマートウォッチ



世界限定2018本。チタンケース、49mm径。55万円/ウブロ 03-3263-9566
2018 FIFA ワールドカップ ロシアにおいて、レフェリーが実際に着用したのがこの時計だ。ウブロのサッカー愛が、最先端システムとアイコンウォッチ「ビッグ・バン」と融合する形で結実。

Wear OSを搭載し、全試合の状況がリアルタイムで確認できるほか、出場国モチーフのダイヤルデザインへの変更なども可能となる。別売りストラップ(時計購入者のみ受注販売)に合わせて、画面ごと着替えれば、いやが上にも盛り上がるはず。

DANIEL LAZAR
ダニエル ラザー/エイスワンダー
プロテクターで気軽に“お着替え”可能な新ブランド



今秋発売予定。チタンケース、縦60×横50mm、自動巻き。38万円[予価]/ビックグローブ 03-3401-8006
ジュエラーを出自とするNY生まれのティレットから、その弟ブランドとして誕生したばかりのダニエル ラザー。

同じく時計のジュエリー的表現を追求し、最新作でもユニークな手法を取っている。ポイントは、ダイヤルを覆う「井形」のプロテクター「グリッド」。SS製のこちらは、プレーンとダイヤセッティングの2種類あり、別売りにて付け替え可能なのだ。

RALPH LAUREN
ラルフ ローレン/RL オートモーティブ スケルトン45MM
革ストラップとSSブレスがセット&簡単付け替え



SSケース、44.8mm径、手巻き。344万円/ラルフ ローレン 表参道 03-6438-5800
ラルフ御大が愛するヴィンテージカーと時計をまとめ上げたオートモーティブコレクション。従来展開するブラックのラインナップに新たに加わったのが、着色なしのスチールシリーズだ。

SSをポリッシュとブラッシュで仕上げ分けた繊細な作りは、アイコンのインド紫檀ベゼルともマッチ。うれしいのは、アリゲーターストラップとSSブレスの同梱。工具なしで取り替え可能なため、楽しみは2倍だ。

VICTORINOX SWISS ARMY
ビクトリノックス・スイスアーミー/イノックス プロフェッショナル ダイバー タイタニウム
透明なレンズ一体型バンパーで水中仕様に



チタンケース、45mm径、クオーツ。10万5000円/ビクトリノックス・ジャパン 03-3796-0951
130にも及ぶ過酷なテストをクリアしたタフウォッチのイノックスから、耐食性に優れ軽量で強度の高いチタン製ダイバーズが登場。

サンドブラスト加工のケースが精悍な本作では、水中での視認性を高めるため、ダイヤルを拡大するレンズが一体化したシリコン製バンパーが専用ケースに同梱。



見た目の変化もさることながら、実際に水中で使う場面で装着することを想定している。ストラップを解くと耐荷重250kgという高強度のコードとなり、緊急時のサバイバルツールにも。

シチズンの最注目モデル、キャリバー0200を搭載したザ・シチズンの新作は8月26日発売!

待望の新生メカニカルモデルがついに発売
 シチズンは、新型メカニカルムーブメント、キャリバー0200を搭載した新作「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200」3モデルを、2021年8月26日から特定店限定で発売する。シチズンが高級機械式時計というジャンルに完全復帰を果たした今年、本作に注がれる愛好家からの視線は熱い。



シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200」(左)NC0200-90E、(右)NC0200-81L
ブルーとブラックのダイアルを採用した、特定店限定のレギュラーモデル。近年のトレンドである“ラグスポ”を彷彿とさせるデザインで、ケースと一体感のあるブレスレットは快適な装着感をもたらす。自動巻き(Cal.0200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。静態時の平均日差-3秒〜+5秒。特定店限定モデル。各60万5000円(税込み)。2021年8月26日発売予定。「シチズン オーナーズクラブ」への登録により5年間無償保証・無償点検でサポート。
 ザ・シチズンの最新作に搭載されたキャリバー0200は、90系を製作した2010年以来、シチズンが約11年ぶりに開発した自社開発の機械式ムーブメントである。シチズングループ傘下のムーブメントメーカー、ラ・ジュー・ペレ社の協力を得て製作されたこの機械は、平均日差−3〜+5秒というスイスのクロノメーター検定の認定基準を超える高い精度を実現している。



ラ・ジュー・ペレ社の技術を活かした美しいパーツの仕上げもさることながら、高級機と呼ぶにふさわしいスペックを備えている。精度を左右するテンプにはフリースプラングを採用し、アンクルやガンギ車などの脱進機のパーツはLIGA工法で製作。自動巻きは、少ない腕の動きでも巻き上がりやすいとされている片巻き上げ式で、これまでの弱点だった短めのパワーリザーブは約60時間まで延長することに成功している。

 このモデルの新しさを象徴するのはムーブメントだけではない。ケースとブレスレットに一体感をもたらすラグの無いデザインは、シチズンのアーカイブからも着想を得たもので、こちらも高級機らしい仕上げである。複数の平面や曲面で構成されるケースデザインは力強い印象を与え、粗めのサテン仕上げと鏡面仕上げとのコントラストが際立つ。またケースの直径は40mmで、日本人の手首に快適な装着感をもたらす程良いサイズだ。



シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル キャリバー0200 数量限定モデル」NC0200-06A
ホワイトダイアルと、ブラックのワニ皮ストラップを組み合わせた55本の限定モデル。トランスパレント仕様の裏蓋から鑑賞できる自動巻機のローターは、K22ゴールド製だ。自動巻き(Cal.0200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。静態時の平均日差-3秒~+5秒。特定店限定55本。82万5000円(税込み)。2021年8月26日発売予定。「シチズン オーナーズクラブ」への登録により5年間無償保証・無償点検でサポート。
 本作で用意されたダイアルカラーは、レギュラーモデル用のブラック、ブルー、限定モデル用のホワイトの3種類。そのうちブラックとホワイトには電鋳手法による模様が施されており、細かな凹凸が独特の陰影を作り出す。一方でブルーダイアルは、サンレイパターンに塗膜研磨を施した光沢感のある仕上がりが特徴。スモールセコンドとの質感の対比も見物だ。

機能性と洗練を両立させた「ティソ ジェントルマン オートマティック」

本質を求める紳士に相応しくこだわり抜いたタイムピースとして「ティソ ジェントルマン」を発表した。2021年はより都会的な洗練と普遍性を持ち合わせたスタイルにこだわった「ティソ ジェントルマン オートマティック」が追加された。



現代に生きる紳士のためのエレガントでモダンなタイムピース「ティソ ジェントルマン オートマティック」


ティソ
 ティソは1853年、スイスのヌーシャテル州のル・ロックルで、シャルル・フェリシアン・ティソとシャルル・エミール・ティソ父子の手により生まれた。オーデマピゲ 時計 価格トラディショナルウォッチにおいては世界1位の生産量を誇る企業だ。ティソの店舗やブランドロゴを思い浮かべてみてほしい。スイス国旗が使われている。スイス国旗を自社のロゴマークに取り入れることができるのは様々な条件がある。「スイス・メイド」を表記できるための条件を定めているのは、「スイスネス法」という法律。確固たるブランド力を誇る「スイス・メイド」を守るためのものだ。様々な条件をクリアしなくてはスイス国旗を使うことは許されない。

 2017年より施行された新スイスネス法では、それまでムーブメント製造コストに対して5割以上がスイス製であることが必要であったが、新法では6割以上に引き上げられた。ティソはスイス・メイド、およびスイス国旗が持つブランド力に加え、166年にも及ぶ長い歴史を誇り、革新的な時計を数多く生み出している。1930年に世界初の耐磁性リストウォッチ「Tissot Antimagnetique(アンティ・マグネティーク)」を完成させ、先進的な機能と特殊な素材と細部への徹底的なこだわりで腕時計の潮流を作ってきた。

ティソ 「ティソ ジェントルマン オートマティック」
 常に進化を続けてきたティソは2019年の夏に、本質を求める紳士に相応しくこだわり抜いた本物の精度、マテリアル、そしてクラフトマンシップを兼ね備えたタイムピースとして「ティソ ジェントルマン」を発表した。2020年はより都会的な洗練と普遍性を持ち合わせたスタイルにこだわったモデルが追加され、ティソ ジェントルマン コレクションとして選択肢が一層広くなった。

 インスピレーション源となったのは60年代に実存したモデル。丹念な面取りと細部まで徹底したバッフィングによって仕上げられたアプライドインデックス、とりわけスマートな印象を与えるのは極細に仕上げられた秒針だろう。秒針が動くごとにその細さを感じることができ、ビジネスシーンにも嫌味なく映えるアップデートがなされている。ドルフィン針、時分針に施された蓄光塗料スーパールミノバの繊細なラインにも着目したい。針のデザインは時計の表情を左右するということが実感できる、洗練されたバランスになっている。

 ストラップは3列リンクで構成されたスティールブレスレットと、ホワイトステッチが施されたカーフストラップの2タイプが展開されている。なくなり次第終了ではあるが、購入者を対象にオリジナルNATOストラップをプレゼントするキャンペーンも行われている。NATOストラップはネイビーでオンにもオフにも合わせやすく、都会的な印象だ。

 ムーブメントにはPowermatic 80 Silicium(パワーマティック80シリシウム)が採用されており、約80時間のロングパワーリザーブを実現している。シリコン製のひげゼンマイを搭載し、耐磁性と長時間のパワーリザーブを両立している。シーンを問わず、現代紳士のライフスタイルに寄り添うタイムピースだ。



ティソ ジェントルマン オートマティック
自動巻き(Cal.Powermatic 80 Silicium)。25石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。SS(直径40mm)。10気圧防水。9万5000円(税抜)

ジャケ・ドロー「アトリエ・オブ・アート」にパイヨン装飾を施した新作が登場

ジャケ・ドローの「アトリエ・オブ・アート」コレクションから、高度な技術を要するパイヨン装飾が施されたふたつの新作モデル「グラン・セコンド パイヨン フルール・ド・リス」と「プティ・ウール ミニット パイヨン フルール・ド・ヴィ」が世界限定各8本で発売される。

新しいふたつの「パイヨン」



「グラン・セコンド パイヨン フルール・ド・リス」(左)と「プティ・ウール ミニット パイヨン フルール・ド・ヴィ」(右)


花のモチーフが輝くアートピース
 ジャケ・ドローが誇る高度な装飾技術を堪能できるアトリエ・オブ・アート(LES ATELIERS D’ART)コレクション。ふたつの新作モデル「グラン・セコンド パイヨン フルール・ド・リス」と「プティ・ウール ミニット パイヨン フルール・ド・ヴィ」の文字盤には、18世紀から伝わる「パイヨン装飾」が施されている。目を引く透明感のあるブルー文字盤は、同社が得意とする高温焼成エナメルによるもの。その上に模様を付けた金片を載せている。かつて同社は昔の金片を使っていたが、近年その再生産に成功。一時途絶えたパイヨンを復活させた。透明感のあるブルー文字盤とレッドゴールドのケースが、華やかながらも品のある雰囲気を醸し出している。

 フルール・ド・リスの意匠を取り入れたグラン・セコンド パイヨン フルール・ド・リスは、オパーリンシルバーカラーのサブダイアルとブルーダイアル、レッドゴールドケースのコントラストが秀逸な1本だ。直径43mmと存在感があるケースサイズながらも威圧感を感じさせないのは、グラン・セコンドのダイアルデザインによる功績も大きいだろう。ムーブメントには、シリコン製ヒゲゼンマイを採用したJaquet Droz 2663.Pを搭載。ストラップはダイアルに負けず鮮やかなブルーのアリゲーターストラップだ。ケースバックにはシリアルナンバーが刻まれている。クラシカルでありつつも、美意識を刺激される印象的なアートピースとなっている。



ジャケ・ドロー「グラン・セコンド パイヨン フルール・ド・リス」
自動巻き(Cal.Jaquet Droz 2663.P)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。18KRG(直径43mm、厚さ12.06mm)。3気圧防水。世界限定8本。予価457万円(税別)。
 プティ・ウール ミニット パイヨン フルール・ド・ヴィは、インダイアルにマザー・オブ・パールを使用し、ベゼルにはダイヤモンドをあしらった1本だ。幾何学的な模様のフルール・ド・ヴィをモチーフとして採用している。華やかながらも派手すぎないバランスは、ジャケ・ドローのアトリエ・オブ・アートが持つ美的センスの賜物だろう。ドレスにはもちろん、仕立ての良いネイビーのジャケットの手元にも合わせられそうだ。



繊細なパイヨンをひとつひとつ手作業で文字盤に乗せていく。このパイヨン装飾は、現在ジャケ・ドロー以外のブランドではほとんど見ることができない希少なものだ。
 パイヨン装飾とは、18世紀から継承される装飾技術であり、その歴史はジャケ・ドローの歴史の長さに匹敵する。2層のエナメルの間にパイヨン(金属箔)を挟み込む技法で、これは同社が大切にするもうひとつの装飾技法、高温焼成エナメルダイアルの原理に基づいている。パイヨン装飾が行われる手順は以下の通りだ。

1.ギヨシェ装飾がゴールド製文字盤のベースに施される。
2.ベースを半透明のカラーエナメルで覆う。1回1回窯で焼成する作業を繰り返し、複数のエナメル層を形成する。
3.「パイヨン」と呼ばれる薄い金箔を切り抜いたパーツを、手作業でひとつひとつ文字盤にセッティングしていく。
4.セッティングされたパイヨンを半透明のエナメルで覆い、再び窯で焼成する。

 このようにパイヨン装飾は手間と時間を掛けて作りあげられていくのだ。特に窯で繰り返し焼成する過程では、職人の熟達した技術が必要不可欠となる。ヒビなどの欠陥が生じた場合、すべてが台なしになってしまうからだ。ひとつひとつ手作業で配置したパイヨンは、エナメルで覆って焼成することにより固定され、保護される。複雑な過程と作業を要するために、パイヨン装飾を施した文字盤は1カ月で2枚しか作れないそう。世界限定8本という少ない本数もうなずける。

文字盤に施されるふたつのモチーフ
 モチーフのひとつである「フルール・ド・リス(Fleur de Lys)」は、アイリスの花を様式化した意匠である。ヨーロッパにおいて紋章や旗などに多く見受けられるこの意匠は、かつてフランス王家の象徴であった。伝説によればフランク王国の王、クロヴィス1世がフルール・ド・リスを王家の紋章にしたという。キリスト教においては三位一体の象徴であり、受胎告知の場面では大天使ガブリエルを象徴するなど、聖母マリアとも関係の深い意匠なのだ。このようにフルール・ド・リスは非常に長い歴史を誇る意匠であるといえるだろう。

 もうひとつのモチーフである「フルール・ド・ヴィ(Fleur de Vie)」は、直訳すると「生命の花」という意味の名前を持つ意匠だ。重なり合う円で構成され、世界各国で古くから用いられてきた。かのレオナルド・ダ・ヴィンチも、自らの手記の中にフルール・ド・ヴィのモチーフをスケッチしている。無限に連続し広がってゆくこの意匠は、普遍的なものといえるだろう。

 古い歴史を持つこれらのモチーフは、ジャケ・ドローのアトリエ・オブ・アートが生み出すアートピースとして、新たな輝きを放つ。