1950年代初頭、ブランパン(フィフティ ファゾムス)とロレックス(サブマリーナー)が、現在我々がモダンなダイバーズウォッチと呼ぶにふさわしい第1世代を発表した。50ファゾムスは91.44m、初代サブマリーナーは100m防水であり、機能的にはほぼ同等であった。1955年にロレックスはRef.6538 サブマリーナーを発表し、防水表示の規格は即座に増加し始めた。Ref.6538 サブマリーナーでは200mであった。その水深では、水圧は地表の大気圧の20倍に相当する20バール(1平方インチあたり約290ポンド、海面では14ポンド)となる。
2022新作 ロレックス サブマリーナー デイト 18 ct イエローゴールド 126618LB
モデルケース
オイスター、41 mm、イエローゴールド
直径
41 mm
素材
18 ct イエローゴールド
ベゼル
60分目盛り入り逆回転防止、セラクロム、刻印された数字と目盛りはゴールドコーティング
リューズ
スクリュー式、トリプロック(三重密閉構造)
クリスタル
傷防止サファイア、日付表示部にサイクロップレンズ
防水性
300m/1,000フィート防水
ムーブメント
パーペチュアル、機械式、自動巻
ある意味では、1960年にロレックス ディープシー・スペシャルがバチスカーフ・トリエステ号に乗ってマリアナ海溝の底に到達し、バチスカーフと時計が1万916mの水深に達したときに、この記録はほぼ永久に更新されることになった。ロレックス ディープシー・チャレンジは、2012年にジェームズ・キャメロン監督の実験用潜水艇に乗って水深1万898mに到達した。ディープシー・スペシャルとディープシー・チャレンジは、2012年モデルが直径51mm、厚さ28.5mm、1960年モデルが直径42.7mm、厚さ36mmと、ともに巨大サイズ(あるいは“リヴァイアサン(化け物)”というべきか)であり、決して腕にフィットするとはいえない。ディープシー・チャレンジの耐圧水深は1万2000m。つまり、このモデルを実際に潜らせることができる場所は、文字どおり地球上のどこにもない。
2019年、新たな記録が打ち立てられた。同じく探検家であるヴィクター・ヴェスコヴォ(Victor Vescovo)が、潜水艇、リミッティング・ファクターで水深1万928mに到達したのである。その際、オメガの実験的な3本の時計が同行した。“ウルトラディープ”と名づけられた時計だ。そのうちの1本は、スカフ(Scaph)というROV(遠隔操作型の無人潜水機)に装着されていたが、海底の泥濘で動けなくなり、2日間回収できなかった。しかし、回収できた折にはウルトラディープは完璧に動作していた。ソナー調査によって海溝のさらに深い場所が発見されない限り(あるいは穴を掘るのは不正行為となる)、この記録がすぐに破られることはなさそうだ(ウルトラディープは実験室の圧力チャンバー内で1万5000mまでテストされた)。
1960年代、レクリエーション用のダイビングが普及し、ダイバーズウォッチの製造は、ごく少数のブランドによる高度に専門的な技術時計製造から、数十のブランドによって行われるようになった。1962年、初の500mダイバーズウォッチ、アクアスター ベントス 500Mが発表された。1000m防水のダイバーズウォッチを初めて製造したのは、ダイバーズウォッチの愛好家以外にはほとんど知られていないブランドである。1964年、ジェニーの“カリビアン”が1000m防水ダイバーズウォッチとして登場したのだ。
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広島・下村時計店の創 URL 2023年07月28日(金)07時00分 編集・削除
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